〜患者さんからもらった、忘れられない言葉〜
先日、ある患者さんとの何気ない会話が、私の心に深く残る出来事となりました。
その方は、かつて小学校の先生をされていた方で、すでにご退職されていました。
その日、私は教育について悩んでいた時期で、思い切ってこう相談したんです。
「伝えることの難しさにぶつかっていて…。正直、しんどいと感じることもあります。」
患者さんは私の話をじっと聞いてくださったあと、穏やかにこう言ってくださいました。
「真剣にされているんですね。あなたは教育に向いている人だと思います。
あなただから、きっと選ばれたんでしょうね。」
そして、こうも言ってくださいました。
「昔、自分が仕事をしていた楽しかった頃を思い出せました。ありがとう。」
その言葉を聞いて、私は思わず胸が熱くなりました。
私はただ「教える側」である前に、「学び続ける姿勢」や「相手の声に耳を傾ける姿勢」を忘れてはいけないのだと、改めて感じた瞬間でした。
この患者さんのように、教育の道を歩んできた先輩からの言葉は、
ときに同僚や上司の言葉よりも、深く、自分の中に染み渡ってくるものがあります。
教育は、教えるだけではない
日々、スタッフや新人と向き合う中で、悩むことも多くあります。
でも、こうして思いもよらない場面で、思いもよらない人から、心に響く言葉をもらうことがあります。
それはきっと、日々の一つ一つの積み重ねが、誰かの心に届いている証拠。
その一言で、また前を向ける。そんな瞬間があるのだと教えてもらいました。
最後に
教育に関わる中で、葛藤も苦しさもあります。
でも、やっぱりこの仕事が好きだと思えるのは、
人との関わりの中に、たくさんの「学び」と「喜び」があるからだと思います。
この経験を忘れずに、また明日から、心を込めて教育に取り組んでいきます。
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