「ダメリーダーを演じる理由」

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――目指すのは“自走する病棟――

はじめに

看護の現場で、みなさんはこう感じたことはありませんか?

💭「やらなきゃいけないのは分かっているのに、どうしても自分で動けないスタッフがいる…」 

💭「結局リーダーが全部判断してしまう」

💭「忙しい状況ほど“指示待ち”が増える」

そんな中で私が最近取り組んでいるのが、“あえてダメリーダーを演じる” という方法です。

これ、最初に聞くと
 💦「え?仕事放棄?」
 💦「それ大丈夫なの?」と感じる人も多いと思います。

でも実際は違います。

これはチームを育てるために必要な“意図的な余白づくり” なのです。

リーダーが完璧に動くと、チームは育たない

看護の現場って、忙しい日は特に“できる人が動いてしまう”ことがよくあります。

完璧なリーダー、全部先回りするリーダーがいると、
周りは無意識にこうなるんです。

 🤷「聞けばいいや」

 🤷「リーダーが判断してくれるだろう」

 🤷「困ったら助けてもらえる」

つまり、考える力が育つチャンスを奪う ことになる。

これ、教育においては大きな損失。

私が“ダメリーダー”を演じ始めた日の話

最近の私は「あえて動きを止める」「あえて何も判断しない」という演技をすることがあります。

もちろん、本当に困らせるわけではありません。
状況は全部把握しています。
でもあえて“完成度70%”くらいのリーダーを演じる。

すると…
スタッフが自分で動き始める。

実際にあった場面

忙しい日の朝、あえて人がいるかな?でも受け持ちでできそうな範囲の仕事だなと判断をしたら

私はあえて、そこに派遣(手の空いているスタッフ)を出さずに
「人がいないから応援が呼べないの💦」困った顔をしながら状況を見ていました。

すると…

🙋「どこ手伝いましょうか?」
🙋「◯◯さん、点滴行きます!」
🙋「リーダー、今ここ空いてますよ!」

こんな声が自然に出てきました。

これ、“私が完璧に応援をあえて出して動いてたら絶対出てない声”なんです。

「ダメリーダー」を演じる本当の意図は、これは仕事を放棄してるわけじゃないです。
むしろ逆です。

目的は、“自走するチーム”を作ること。

🌱自分で考えて動く
🌱判断の根拠を持つ
🌱優先度を見極める
🌱全体を俯瞰する
🌱臨機応変に動く

こういう力は、教科書では育たない。“場数”と“考える余白”が必要。

だから私は、あえて余白をつくり、そこにメンバーが入るスペースをつくる

それが“ダメリーダー演技”の正体。

効果:スタッフの表情と動きが変わる

実践していて感じるのは、

チーム全体の“思考量”が増えること。

✨️指示待ちが減る

✨️動きが早くなる

✨️自分の役割を考えるようになる

✨️忙しい時ほど積極的に声が出る

✨️新人も「考えて動く」のが当たり前になる

そして何より、スタッフ同士で自然に助け合いが生まれ

これは、圧をかけて出る行動じゃないです。
“気づいて動きたくなる環境”を作った結果なんだなと思いました。

注意点:やりすぎると誤解される

1つだけ大事なポイント。

これは“演技”だから成立する。
本当に無責任なリーダーではいけない。

  • 全体状況は把握しておく
  • 安全確保は絶対に外さない
  • 困った時は介入する
  • 誰かが潰れそうなら支える
  • コントロールしていることは悟らせない

この「裏の支え」があるから成り立つ方法。

だから、教育者としての余裕と経験は必要かもしれないです。

まとめ:私は、強い病棟を育てたい

演技なんて、本当は面倒くさいし、誤解されるリスクもあります。

それでもやるのは、“みんなで強くなる病棟”を本気で作りたいからです。

リーダー一人が強い病棟じゃなくて、
🍀誰がいても回る病棟。
🍀誰がリーダーでも動ける病棟。
🍀新人が安心して育つ病棟。

そういう病棟をつくるには、誰かの完璧さよりも、「自走できる文化」が必要だと思います。

だから私は必要な時だけ、小さくダメリーダーを演じます。

その演技の裏側には、“本気でスタッフの力を信じている”からです。

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