― 夜勤デビューをめぐる気づき ―
はじめに
看護師経験年数7年目で入職してきたスタッフがいます。
経験はあるけれど、入職して4ヶ月。
まだ夜勤に入れていません。
病棟としては、正直なところ夜勤に入ってほしい。
人員のこともあるし、成長のこともある。
でも、なかなか次のステップに進めない現状があります。
自走型と後押し型
教育担当から聞く話では、
どんどん自分から進めていくタイプではない。
質問はしてくる。
確認もする。
でも、自分から「次に行きます」とは言わない。
最初は、
「これは問題なのか?」
「時間をかけるべきなのか?」
そんなふうに迷いました。
実は、基準はある
夜勤に入る基準はあります。
年間計画の目標を一つずつ達成していけば、
自然と夜勤に入れる設計になっています。
チェックリストも、もともとは作っていました。
でも、チェック項目が多くなりすぎて、
今は年間目標達成型にシンプル化していました。
つまり、仕組みはある。
なのに進まない。
進まないのではなく、「つながっていない」だけ
もしかしたら、
本人の中で
「年間目標を達成すること」と
「夜勤に入ること」が
つながっていないのかもしれない。
こちらは“設計しているつもり”でも、
本人から見たら“ゴールが見えていない”可能性がある。
進めない人なのではなく、
ゴールまでの地図が曖昧なだけかもしれない。
問題にするか、設計を見直すか
「4ヶ月経っても夜勤に入れない」
これを問題と捉えることもできる。
でも私は、
問題にするよりも、
“見え方を整えること”の方が先なのではと思い始めました。
夜勤に入ることを急がせるのではなく、
夜勤までの道筋を、本人が自覚できる形にする。
そこがキーなのかもしれません。
おわりに
教育は、
人を変えることではなく、
構造を整えること。
今回も、
「なんで進まないんだろう」から
「何が見えていないんだろう」へ
視点が変わりました。
夜勤に入る日がゴールではなく、
自分で「進める」と思える状態がゴール。
そこを、どう作るか。
教育は、やっぱり奥が深い。


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