「50代でも“褒めて”って言える職場でありたい」

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予想外の“褒めて”の一言

先日、50代の異動スタッフと、その方をサポートする50代のプリセプターの関わりを見ていて、思わず微笑ましい場面に出会いました。
お互いに経験豊富で、声にもハリがあって、病棟でも存在感のある二人。

だけど、関わり方にはちょっとしたズレがあって、プリセプティからは「厳しくて言われることが辛い」との声も聞こえてきました。

異動前は、自分自身がそう思われていた存在であったはずなのに、いざ自分がその立場になると一気に認識が変わるんですね…。
ですが、異動で同じ病棟で働くのはチームなので、私は全力でサポートしたいと思います。

なので、私は「受け流せるところは受け流してください。あなたは、ちゃんとされていますよ!」と伝えると、

「そうですね☺️楽になりました☺️」とスッキリした表情。

(え、それだけでスッキリしてくれるんだ😂…と思いました。)

期待しているから指導もきつく感じられやすくなります。私もその傾向になることがあるから、間接的に学んだ気がしました。

お互いに頑張っているのが伝わってきます。

“褒めて”と言われた瞬間の笑いと気づき

ある日の勤務中、50代のプリがフォローにつきながらも患者さんを受け持っていたので、

「大丈夫ですか?」と声をかけたら、苦笑いしながら「頑張ります」と返ってきました。
私が他のスタッフとの振り返りの最後に、「勉強、頑張りすぎないでね」と一言添えた瞬間、
後ろから聞こえてきたのが――
プリセプティ「〇〇さん、私のことも褒めて‼️‼️‼️‼️‼️」……思わず笑ってしまいました😂

プリ「褒めてって言われたら、褒めたくなくなるわー」って返していました😂
褒めてと言われたら、逆に褒めづらくなるのが人の心理。

でも、私はその場でこう伝えました。

「〇〇さんは実際に頑張っておられて、プリの方もちゃんと認められてますよ!
褒めることは、私も苦手だなと思いますけど、努力してるのはちゃんと見えてます。だから2人ともよろしくお願いします‼️」

自然と場が和みました。
50代同士の“褒めて”のやりとり、なんだか新人のようで、ちょっと可愛かったです。

褒めることの難しさと、教育の奥深さ

この出来事を通して感じたのは、年齢に関係なく「認められたい」という気持ちは誰にでもあるということ。
そして「褒める」ことは、思っているよりずっと繊細で、難しいということ。
気を遣って言うと嘘っぽくなるし、言わなければ伝わらない。
けれど、「見てくれている」と感じられるだけで、人は前に進める。

教育とは、新人だけを育てるものではなく、誰もが学び合い、認め合える関係をつくることなのかもしれません。
50代でも、まだまだ成長途中。
そう思える職場でありたいです。

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