リーダー業務で見えた“緊張感の薄さ”──誰がそれを保つのか

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久しぶりのリーダー業務で見えたもの

4ヶ月ぶりにリーダーを担当しました。

普段はフォロー業務に入ることが多く、病棟全体をじっくりと見ることは少なかったのですが、

今回は全体を見渡して業務を回す立場に立って改めて気づいたことがありました。

それは、病棟に広がる“緊張感の薄れ”。

手術後の患者さんがいる中での笑い声…

問題解決能力がまだ育っていないスタッフの姿…。

リーダーは、自己で問題解決しようとしない人の精神安定剤じゃないし、

責任を押し付けられる立場でもありません。

けれど、その一方で

「なにかできることはありますか?」と積極的に声をかけてくれる新人看護師の存在にも心を打たれました。

緊張感は“誰かが”言わなきゃ育たない

同日、自立したばかりのスタッフが、手術受け入れ中にもかかわらず笑い声を上げていた場面がありました。

緊張が緩んでいることの表れかもしれませんが、私は声をかけました。

「隣の患者さんも手術直後で聞こえていないかもしれないけど、意識がしっかりある患者さんだったらどう感じると思う?」

「笑わずに仕事してください」と伝えました。

ここは集中治療室であり、同時に一般病棟でもあります。様々な状態の患者さんがいます。

だからこそ、“患者さんの気持ちを想像する力”が必要であり、それが“緊張感”として空気に表れると思うのです。

空気を守るのは、私たち一人ひとり

患者さんにとって、ここは命を預ける場所。

安心できる空気、信頼できる空気を保つのは、医療者一人ひとりの言動だと思います。

心理的安全性は、もちろん大切です。意識はしています。

でも、馴れ合いの職場は、人も育たない。

私はこれからも、リーダーとして、教育者として、その空気を守る側に立ち続けたいと思います。

おわりに

緊張感って、命を守る仕事に必要な“見えない空気”。

それを守るのは、日々の小さな「気づき」と「声かけ」。

そして、誰も言わないのなら──私が伝えていきます。

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