新人の不安が“自信”に変わる瞬間をどう作る?
新人看護師にとって、初めての夜勤は、想像以上に大きな壁です。
暗い病棟。
いつもより少ない人数。
昼間とは違う空気。
トラブルが起きれば、自分の力が試される場所。
だからこそ、多くの新人は 不安な気持ちを抱えて夜勤に入ってくる。
でも、その不安をどう扱うかで、
新人の 自信の芽が伸びるか折れるか が決まります。
今日は、私がフォローについた新人さんが
“不安から一歩踏み出せた夜” の実例をもとに、
不安を自信に変える関わり方 をまとめてみました。
不安が強い新人へのアプローチは「まず、聞く」ことから始まる
初めての夜勤前、
新人さんは明らかに緊張していました。
でも、不安の大きさは人によって違います。
だから私は、必ず最初にこう聞きます。
「今日はどこまでやってみたい?
見学だけでもいいし、チャレンジしてもいいよ」
“やらせる” のではなく、選択肢を渡すことがポイント。
すると新人さんは、
自分の気持ちを言語化しながら、少しずつ心の準備を整えていくのです。
この日は「できる範囲で見てみたいです」と言ってくれました。
その“自分で決めた一言”が、後の積極性につながる大きな1歩になります。
経験させるタイミングを見極める理由
夜勤では、偶然にも手術の受け入れや救急の搬送が重なりました。
本来なら新人に負荷が大きい場面ですが、私はあえてこう聞きました。
「救急見学する?介助にはいる?
それとも休憩がまだだから先に行っても大丈夫だよ!」
ここで大切なのは、
- 任せすぎない
- 守りすぎない
- 適切なラインで経験させる
というバランス。
新人のキャパシティが広がる瞬間は、
“負荷ゼロ”の時ではなく、
背伸びすれば届く程度の負荷がかかった時。
この夜、新人さんは
CVの準備や介助を見事にやり切りました。
その姿に、「この子は伸びるな」と確信しました。
不安が“自信”に変わるのは、成功体験をきちんと実感できた時
手術の受け入れ、救急の対応、点滴、バイタル…
多重課題が次々と発生した夜でしたが、
新人さんは 自分の判断で動ける場面 が増えていきました。
最後にはこんな言葉を言ってくれました。
新人さん:「なんとなく夜勤の流れがつかめました。
明日はもっと工夫してみます!」
この瞬間、
新人さんの中に 小さな達成感 が宿ります。
この “小さいけれど確かな成功体験” が、
次の挑戦への原動力になります。
新人教育は、
知識や技術だけではありません。
経験を意味づけて、自信へ変換する作業が必要なのです。
まとめ:不安は悪ではなく育つための材料で
新人の不安は、
「まだ何もできません」というサインではありません。
“ここから育ててください” という入り口です。
不安の中でも勇気を出して
「見たいです」「やってみたいです」と言えた新人さん。
その声をキャッチして、
チーム全体で支えられたこと。
それが、何より嬉しかった夜でした。



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