嫌いな人も、奇跡のひとり

嫌いな人がいることも、きっと人生の一部。
感情の奥にある“奇跡”について書きました。

「自分が生まれる確率は、一兆分の一の奇跡」

そんな言葉を聞いたことがあります。
たくさんの偶然と必然が重なって、
今ここに“私”が存在している。

そう思うと、目の前にいる人たち──
どんなに合わない人も、嫌いな人も──
全部、奇跡の確率の中で出会った一人なんですよね。

正直、嫌いな人がいない人生なんて、
きっと味気ないと思います。
イライラしたり、モヤモヤしたりするのは、
「自分の心がちゃんと動いている」証。
それって、感情が生きてるってことです。

たとえば理不尽なことをされたとき、
「なんでこんなことするんだろう」と感じる。
それは、あなたの中に“誠実さ”や“思いやり”があるから。
嫌いという感情の裏には、
「本当はこうあってほしい」という願いがあるのかもしれません。

世界中に何十億人もいる中で、
たまたま同じ場所で出会うこと。
同じ職場にいること。
会話を交わすこと。
それだけでも、確率的には奇跡です。

嫌いな人も、あなたの人生の一部を形づくっている。
その存在が、あなたの成長や気づきの“きっかけ”をくれることもある。
だから、すぐに許せなくても、
「この人も奇跡のひとり」って思えたら、
少しだけ心が柔らかくなります。

私たちは、奇跡の確率の中で出会い、
影響し合いながら生きている。
誰かを好きになることも、嫌いになることも、
どちらも“生きている証”なんです。

嫌いな人も、奇跡のひとり。
そう思えたら、
今日も少しだけ優しくなれる気がします。

世の中には許せない人もいます。

それでも存在しているのは、きっと意味があるはず――