その後の変化と新たな挑戦
前回の記事で、病棟の教育システムが十分に機能していない現状に対する葛藤を綴りました。
しかし、私がその状況にただ耐え続けていたわけではありません。
新たな環境と共に、少しずつ変化が見え始めたのです。
新たなリーダーシップの登場
私が配属された時期と同じタイミングで、他部署から副師長に昇進した方と一緒に働くことになりました。
この方は非常に現実的かつストレートに物事を伝えるタイプで、精神的にもとても強い方でした。
副師長が着任してからというもの、教育の現状に気づき、直ちに行動を起こしました。
まず病棟師長に教育委員の変更を指示し、教育メンバーを変更することから始めました。
新たに教育委員になった方は、前任者とはまったく異なるアプローチで、教育体制を変えるために様々な改革を実行しました。
教育改革の実行と挑戦
具体的には、教育対象者に対して、
1.日々の振り返りと月ごとの目標設定とその振り返りを行うようになりました。
2.未経験項目に対しては、フォローレベルの表を作成しました。
これは、フォローをするスタッフがどの程度フォローすべきかという指針を設けることによって、
スタッフ一人一人のレベルに合わせた指導が明確になりました。
もちろん、こうした改革には反発もありました。
新しいことを始めるときには必ずブーイングがあります。
それは予想していたことでもあります。
しかし、新教育担当者さんは、それを乗り越えながらも着実に前に進んでいきました。
新しい評価基準とステップアップ
私はその時点ではまだ教育委員ではなく、教育される側にいました。
しかし、逆にこの変化に感謝していました。
新しい教育システムによって、私自身も毎月きちんと評価されていると実感できました。
ステップアップの基準ができ、目標を設定しやすくなり、
何より自分の成長を実感できる環境が整ってきたことが嬉しかったのです。
これまで曖昧だった教育の進行状況が明確になり、評価基準もできたことで、
スタッフ一人一人が自分の立場を再認識し、前向きに取り組めるようになりました。
私にとっても、それは大きなモチベーションとなり、成長を実感することができました。
まとめと今後の展望
最初は、教育がうまく機能していない状況に直面し、どこから手を付ければ良いのかもわからない状況でした。
しかし、今ではその中で改善が少しずつ進み、私自身もその変化の一部として成長できたと感じています。
これからも、教育が機能する病棟に向けて、少しずつでも自分の役割を果たしながら、
患者さんにとって最良のケアが提供できるような環境作りをしていきたいと思います。
たとえ目の前で反発があっても、それが良い方向に向かっていることを信じて、挑戦を続けていきます。
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