休日の病棟。
「何を経験したい?」「何を勉強したい?」と新人さんたちに聞いてみました。
少し考えてから、一人は「一時ペーシングの機械を見てみたい」と。
そこから呼吸器の準備や立ち上げ、挿管の介助、閉鎖式吸引へと発展しました。
“過緊張させない”練習の場づくり
技術練習の時は、「間違えてもいいから思うようにやってみて」と伝えました。
完璧を求めるより、まずは挑戦する勇気を大切にしたかったからです。
実際、呼吸器の組み立てが途中でうまくいかず、吸引ができない場面もありました。
でもその時に「うまくいかないね、どこだろう?」と一緒に考える時間を作ると、
新人さんの表情がだんだん柔らかくなっていきました。
過緊張の中で正解を出すより、
安心できる雰囲気の中で“考える力”を育てること。
それが、私が意識していることです。
「成長していない」と感じる時こそ
「自分が成長している実感がない」と話す新人さんには、
私は患者役をして、ロールプレイのように関わりました。
「私は心不全の患者です。どう説明してくれますか?」
新人さんは、言葉を探しながらも、
専門用語を噛み砕いて患者さんの立場に立って説明してくれました。
所々間違えても、“伝えようとする気持ち”が伝わってきた。
「今のプリセプターのこと、すごいと思ってるかもしれないけど、
その時期にあなたみたいに説明できる人はいなかったよ」
そう伝えると、照れたように笑ってくれました。
そのあと、自分から参考書を開いて勉強している姿を見て、
“教わる看護”から“自分で学ぶ看護”へ進んだ瞬間を感じました。
おわりに
教育って、教えることよりも支えること。
「失敗してもいい」「一緒に考えよう」そんな空気を作るだけで、
新人の中に“自分で成長していける力”が少しずつ芽生える気がします。



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