“できること”だけではなく、“自分の思いも伝えられる人”を育てたい

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技術の習得だけで終わらせたくない

教育委員として関わる中で、最近特に感じているのは「できることの数」だけじゃなく、

「どんな思いでそれに向き合うか」が成長にとってとても大切だということです。

病棟で教育委員として指導をしていると、やはり「技術の自立」を目標にする場面が多い。

看護技術の自立、疾患を理解した受け持ちができる…

一つずつ「できること」を増やしていってほしいという思いは、もちろんある。

けれど、最近の私は、それだけでは足りないと感じている。

私が大切にしたい「関わり方」と「伝え方」

実際に指導していると、

思うように成長できずに焦るスタッフや、失敗を引きずって落ち込むスタッフに出会う。

なかには、成長していない自分に気が付かないスタッフもいる。

そんなときに私が心がけているのは、

「どんな関わり方でその人に寄り添えるか」「どんな伝え方なら届くか」ということ。

それは、振り返ってみると、「誰かにそうしてもらいたかった」という自分がいたから。

「言葉」に支えられてきた経験

たとえば、先輩に「それは急いでなくてもいいよ」と声をかけられたとき、

心がぎゅっとなっていた私の気持ちがすっと緩んだ。

「よく気づいたね」「それはなかなかできることじゃないよ」

そんな言葉が、未熟だった私を一歩ずつ成長させてくれた。

技術よりも、まず「見守ってくれている人がいる」という実感が、どれだけ力になったか。

だから、私はこう関わりたい

私は、スタッフたちに「できたかどうか」ではなく、

「なにを考えて、どう伝えようとしたのか」という姿勢にも目を向けてほしいと思っている。

誰かの言葉で救われた経験は、
いつか誰かを救う言葉になるかもしれない。

その連鎖をつくるために、私は「関わり方」そのものを言語化し、伝え続けられる教育者でありたい。

私はこれからも、“できること”だけじゃなく、“思いを伝えられる人”を育てていきたい。

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