信じて任せる支援 ― “少しの余白”が人を育てる

共育デザイン
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信じて任せる“余白”の力

夜勤での受け持ちを決めるとき、期限を守れなかったプリセプターにあえて軽めの部屋をつけました。
本当の狙いは、時間に余裕をつくって“自分で考え、動く時間”を持ってもらうこと。
その意図はあえて伝えませんでした。

勤務中、彼女の表情や動きが少しずつ変わっていくのを感じました。
黙々と仕事をこなしながらも、どこか迷いが薄れていくような姿。
「任せる」とは、突き放すことでも、見放すことでもなく、
“相手の力を信じて待つこと”なのだと改めて感じました。

行動が変わる瞬間 ― 自立の芽生え

その夜、彼女は自分から話しかけてきました。
「新人の技術チェックリストを棚卸ししてみたら、思っていたより項目が少なかったです」
「勤務を見て、誰にお願いできるかも考えてきました」

私が「じゃあ、明日会うスタッフにお願いしようか?」と声をかけると、
彼女は少し照れながらも、
「大丈夫です、自分で連絡します!」ときっぱり答えました。

その瞬間、彼女の中で“指示待ち”から“自分で動く”へと切り替わったのを感じました。
ほんの少しの支援で、人は自分の足で歩き出せる。
支援の量ではなく、“その人が自分を信じられる関わり”こそが、
行動を変えるのだと思います。

支援の形は一つじゃない ― 共育の本質

夜勤を通して思ったのは、
「この子はできて、この子はできない」ではなく、
“その子に合わせたアプローチ”が必要だということ。

教育とは、方法を押し付けることではなく、
相手のリズムや考え方を尊重しながら“支援の形”を変えていくこと。
その子が今、どんな段階にいるのかを見極めて、
足りない部分を埋めるのではなく、“できる力を引き出す”こと。

ほんの少し信じて待つだけで、行動が変わる。
その“少しの余白”の中に、共に育つためのヒントがあるのかもしれません。

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