「居酒屋で教えた経験が、今の看護教育観を育てた」
初めて人に「教える」という役割を担ったのは、大学時代の居酒屋のアルバイトでした。
最初は自分が必死で覚えることで精一杯だったはずが、気がつけば、新しく入ったスタッフに業務を教える立場になっていました。
私にとってそれは、“教えること”の喜びと、同時に難しさを知る大きなきっかけだったと思います。
教えることって、思っていたよりずっと繊細で、相手によって全然うまくいかないこともある。
でも、だからこそ面白くて、やりがいがあって…
その経験が、今、看護の現場で教育に関わる私の土台になっています。
教える立場になった経緯
アルバイトを続ける中で、新人教育を任されるようになった経緯について少しお話しします。
最初の頃は自分の業務を覚えることが最優先で、精一杯だった私。
しかし、だんだんと後輩や新しく入ったスタッフに教える立場になり、
彼らができるようになっていく過程を見守ることが、私の成長にもつながりました。
最初は何をどう教えたらいいのか戸惑いましたが、
「自分がされて嬉しかった教え方」を再現しようと意識しました。
「教える」という難しさと喜び
「教える」とは思っていた以上に難しく、時には自分のやり方が相手にうまく伝わらないこともあります。
でも、それがやりがいでもありました。
教えることで相手の成長を目の当たりにできることは、本当に嬉しいことです。
そして、相手が理解したときの喜びは何ものにも代えがたい瞬間でした。
でも、その一方で、どうやったらより効果的に伝わるのかを考え、試行錯誤し続ける日々でもありました。
観察力が自然と身についた
アルバイトで教える立場を経験する中で、自然と観察力が身につきました。
お客様の満足を追求するため、スタッフ同士で協力する必要があり、
誰がどのタイミングで助けを必要としているのか、どんな状況で何をすべきか、
常に観察しながら動いていました。
その経験が、今の看護現場でも役立っています。
患者さんだけでなく、病棟のリーダーやメンバーの動きにも目を向け、
どのスタッフがサポートを必要としているのかを把握することが、スムーズな業務進行に繋がっています。
現在の教育観にどうつながっているか
アルバイトで教える立場を経験したことは、今の看護教育観に大きな影響を与えています。
今、看護現場で新しく入った新人スタッフや後輩に接するとき、私は「わかりやすく教える」ことはもちろん、
「その人らしい学び方を一緒に考えて、私も一緒に成長する」ことを大切にしています。
教え方を押し付けるのではなく、一人ひとりのペースに寄り添いながら、共に成長することが、
最も効果的だと感じています。
まとめ
居酒屋のアルバイトで得た「教える」経験は、今の看護現場での私の教育観の基盤となっています。
教える立場になったことで、相手の成長を喜びながら、同時に自分自身も学び続けることの重要性に気づきました。
そして、私が大切にしているのは、「相手のペースで学びながら一緒に成長する」ということです。
この経験を、今後の看護教育に活かし続けていきたいと感じています。
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