配置前研修を終えて感じた“教育する側”の学び
新人看護師研修を終え、いよいよ各部署への配属が決まりました。
約2週間にわたる集合研修や病棟ラウンドを通して感じたのは、
「新人教育は新人だけが学ぶ場ではない」ということです。
社会人経験のある新人看護師さんが場を引っ張ってくれる安心感。
反応が少ない新人さんとの距離感。ファシリテイトの難しさ。
そして、配属発表の緊張感。
教育を“受ける側”だけでなく、“運営する側”だからこそ見えた景色がたくさんありました。
今回は、配置前研修を終えて感じたことをまとめます。
社会人経験のある新人看護師さんの存在
今年度の新人看護師さんの中には、年齢が上の方や社会人経験を経て入職された方もいました。
その方たちは、研修中も率先して質問してくれたり、
反応を返してくれたりと、場の空気を作ってくれる存在でした。
研修を進行する側としては、非常にありがたい存在です。
やはり社会人経験があることで、
- 話を聞く姿勢
- 周囲との関わり方
- 質問のタイミング
- 空気の読み方
そういった部分がとてもスムーズだと感じました。
教育担当としても、「反応が返ってくる」というだけで進行のしやすさが大きく変わります。
反応が少ない新人さんとの距離感
一方で、完全に社会人未経験で入職された新人看護師さんの中には、反応が少なく、
こちらとしても「伝わっているのかな?」と不安になる場面もありました。
もちろん、緊張していることもあると思います。
ただ、ファシリテイトしていく立場としては、
- この進め方で大丈夫なのか
- 先走りすぎていないか
- 意見を言いやすい空気を作れているか
そういったことを常に考えながら進める必要がありました。
だからこそ、
「どうしたら打ち解けられるか」
「どうしたら安心して発言できるか」
そういった“場づくり”の重要性を改めて感じました。
新人教育は、知識を伝えるだけではなく、
「安心して参加できる空気を作ること」も大切なのだと思います。
配属発表の空気は“国家試験の合否”レベル
約2週間の研修を終えたあと、看護部長との面談や病棟会議を経て、配属先が決定しました。
私は昨年度と今年度、両方の配属発表の場に立ち会いました。
その空気感は、本当に“国家試験の合否発表”のような緊張感があります。
昨年度は、希望部署に配属されなかった新人さんも数人いました。
その中には、配置前から「辞めたい」と話していたスタッフもいました。
ただ、今ではその言葉はなく、その場所で頑張っています。
最初は不安や戸惑いがあっても、人は環境に適応しながら成長していくのだと感じました。
そして今年度は、希望通りの部署に決まった新人さんも多く、
配属発表後は一気に表情が変わっていたのが印象的でした。
配属後に気になり始める“給与”という現実
面白かったのは、配属先が決まったあとに、給与面を気にし始める新人さんがいたことです。
「夜勤はどうなるんだろう?」
「部署によって違うのかな?」
そんな会話が自然と出てきていました。
新人さんのリアルな反応を聞くことで、
私自身も改めて給与体系について知るきっかけになりました。
また、同じ配属部署同士で「頑張ろうな!」という声かけもあり感動しました!
教育担当をしていると、“教える側”の視点だけでなく、
“新人さんが何を気にしているのか”を知る機会にもなります。
それもまた、大きな学びだと思います。
病棟案内で感じた“自部署以外を知らない弱さ”
今回の研修では、病棟ラウンドや部署案内も行いました。
自分の部署であれば細かく説明できます。
ただ、他部署になると、
- 雰囲気
- 特徴
- 動き方
- 文化
そういった部分を十分に説明できない難しさを感じました。
また、自分自身が他部署の空気感に慣れていないため、
新人さんが自然に溶け込めるような案内ができていたかというと、
まだ改善の余地があると感じています。
だからこそ、今後は教育委員だけでなく、
他部署スタッフとも普段からコミュニケーションを取っていく必要性を感じました。
研修そのものへの影響は小さいかもしれません。
ただ、“受け入れてもらいやすい空気”を作るという意味では、
日頃の関係性づくりはとても大切だと思います。
まとめ|新人教育は“教育担当を育てる場”でもある
約2週間の新人研修を終えて感じたのは、
教育は新人さんだけが成長する場ではないということです。
- どう場を作るか
- どう安心感を与えるか
- どうファシリテイトするか
- どう部署間をつなぐか
教育を運営する側にも、多くの学びがあります。
新人教育は毎年同じように見えて、毎年違います。
だからこそ、その年の新人さんたちに合わせながら、
こちらも少しずつアップデートしていく必要があるのだと思いました。
これから、いよいよ各部署でのOJTが始まります。
新人さんたちが安心して成長できる環境を、病棟全体で作っていけたらと思います。


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