はじめに
新人教育をしていると、「あの子、反応が薄いよね。」という声を聞くことがあります。
実は最近も、そんな出来事がありました。
教える側からすると、反応がある方が教えやすいと感じるのは自然なことだと思います。
「ちゃんと伝わっているかな。」
「理解してくれているかな。」
そんなふうに不安になることもあります。
だからこそ、そう感じるスタッフの気持ちもよく分かります。
でも、この出来事を通して、教育担当として改めて考えさせられることがありました。
「反応が薄い」は指導することなのか
今回話題になった新人さんは、挨拶をしないわけでも、
失礼な態度を取っているわけでもありませんでした。
ただ、人見知りで、自分の気持ちを表現することが少し苦手なタイプ。
新人担当やプリセプターであれば、その子の性格や普段の様子を知っているので、
「この子らしい反応なんだな」と感じることができます。
一方で、普段あまり関わる機会のないスタッフからすると、
「もう少し反応があった方がいいんじゃないかな。」
と感じることもあるかもしれません。
もちろん、仕事をする上で必要なコミュニケーションは大切です。
でも、「反応が薄い」ということだけで、
その子自身を変えなければいけないという話になると、
少し違うのではないかと私は感じました。
私が大切にしていること
そういった相談を受けた時、私は、
「もしその場で気になったことがあれば、その時に本人へ伝えてもらえると嬉しいです。」
とお話ししています。
教育担当やプリセプターが、すべてのスタッフの代わりに新人へ伝える役割になるのではなく、
その場で感じたことは、その場で伝えることも大切だと思っているからです。
例えば、
「もう少し返事をしてもらえると安心して教えられるよ。」
そんな一言だけでも、新人さんは「何について伝えてもらえたのか」を理解しやすくなります。
その場で関わった人だからこそ伝えられることもあると感じています。
教育担当の役割
教育担当の役割は、新人を育てることだけではないと思っています。
新人さんがどんな性格で、どんな関わり方をすると力を発揮しやすいのか。
それを周囲にも少しずつ知ってもらい、お互いが気持ちよく働ける環境をつくることも、
大切な役割の一つではないでしょうか。
人にはそれぞれ個性があります。
表情が豊かな人もいれば、感情を表に出すことが少し苦手な人もいます。
だからこそ、一人ひとりの個性を理解しながら、
仕事の中で必要なことを一緒に育てていける環境をつくっていきたい。
今回の出来事を通して、改めてそんなことを考えました。
おわりに
新人教育では、知識や技術を教えるだけではなく、その人らしさと向き合う場面もたくさんあります。
「教えやすい新人」にすることではなく、その人らしさを理解しながら、一緒に成長していく。
教育担当として、これからもそんな関わり方を大切にしていきたいと思っています。


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