縁の下の力持ちになる

教育からの贈り物
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成長の過程を見守るこ

教育という仕事に携わる中で、毎日が「学び」の連続です。

特に、スタッフの成長を見守ることができる瞬間こそ、教育者としての喜びを感じる瞬間でもあります。

今回は、ある新人スタッフとの経験を通して、教育の本質について

改めて考えさせられた出来事をシェアしたいと思います。

不安と涙の向こう側にある成長

昨年、2年目になりたてのスタッフが、急性期の患者さんを受け持つことになった時のこと。

彼女は、初めて重症な患者さんを受け持つことに不安を感じている様子で、

目に涙をためながら私に訴えてきました。フォロースタッフはいたんですけど…。

「挿管している患者さんは何回か見たことがありますが、慣れていないので不安です」と。

私はその時、「わからない、不安だということは、ちゃんと言葉にして伝えるんだよ。

完璧にできなくてもいいから」と伝えました。

その姿を見て、私もまた感情がこみ上げ、涙がこぼれそうになりました。

彼女が「頑張ります」と言っていたその瞬間が、私にとっても大切な瞬間でした。

その時の私は夜勤明けで一緒に日勤でサポートできないけれど、その一生懸命な姿に心を打たれました。

私はすぐにフォロースタッフにも伝えました。

「彼女は不安でいっぱいです。でも、頑張りますと言っているのでよろしくお願いします」と。

後日、そのフォロースタッフからの報告がありました。

「全然できてなかったし、今までできていたこともできてなかったよ😂」と笑いながら話していました。

しかし、それでいいと思っています。

その「できなかった経験」が、今後の彼女の成長の糧になるからです。

成長の過程で感じたこと

教育とは、完璧を求めることではないと思っています。

むしろ「できない」ことから学び、そこから成長していく過程を大切にすることこそが本当の教育だと感じます。

だからこそ、「不安だ」「わからない」と感じたことを素直に表現できる環境を作ることが重要だと思っています。

その時、私が彼女に伝えた「わからない、不安だということはちゃんと言葉にして伝えるんだよ」

という言葉は、単なる指示ではなく、彼女自身の成長を支えるための大切な教訓だと思っています。

そして、その教訓を実践することが、これからの仕事に対する自信にも繋がっていくのです。

忍耐とサポートの大切さ

新人スタッフを育てることは、時に「負荷」をかけることでもあります。

あまりに負担が大きくなると、成長のペースが遅く感じることもありますが、

それでも私は諦めずに支援し続けたいと思っています。

教育者として大切なのは、目の前の問題を乗り越えられるようにサポートすること。

完璧を求めるのではなく、学ぶ機会を提供し、サポートし続けることが、

スタッフの成長を促す鍵だと思っています。

そのスタッフが不安に感じる瞬間が、実は成長のきっかけとなります。

「急性期には向いていないかもしれない」と関わりの中で感じることもありますが、

こちらも諦めずにサポートしていくことが重要で、

いかに、その人が一歩踏み出せるように陰で支えることだと思っています。

まとめ

教育は、最初からうまくいくわけではありません。

でも、その過程で「できないこと」にぶつかりながらも、

少しずつ成長していくスタッフを見ていると、本当に感動します。

私も日々その成長に支えられていると感じますし、教育とはただの「教える」ことではなく、

相手と共に成長する過程そのものだと思っています。

「できないこと」から学ぶことこそ、成長の一歩だということを忘れずに、

これからもスタッフをサポートし続けていきたいと思います。

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